この風にこころ啓けば聞こえくる 今は昔、とある国での物語

時空間絵巻Vol.5 トスカ ~ Tosca ~

その弱さから悪魔に魅入れられ、そして破滅への歯車を互いに回し合った「トスカ」「カヴァラドッシ」「スカルピア」
各々の罪の重さとは?
その時「トスカ」は我が身に降り掛かった不条理に、自らの死を以て神の裁定を問うのであった

2020年冬 初演

構成/脚本 
赤穂隆史
編曲    
上畑正和 
龍進一郎

2020年 配信予定

あらすじ / Summary

 時は王政を支持する“王党派” と国民主権を主張する“共和派”によりローマが混とんとしていた1800年6月17日。
自由・博愛を理想とする画家の「カヴァラドッシ」は“聖アンデレア・デラ・ヴァレ教会”で壁画を描いていた。

 するとその場所に同じ思想の政治犯「アンジェロッティ」が脱獄してくる。「カヴァラドッシ」は盟友を助けたいと思い、時を同じく教会にやってきては「カヴァラドッシ」の浮気を疑い嫉妬する「トスカ」をなだめ帰らせ、隠れ家に向かうのであった。入れ替わりに教会に踏み込んできた警視総監の「スカルピア」。彼は逃亡犯が教会に潜んでいた証拠をつかみ、「カヴァラドッシ」がその逃亡を手伝っていると睨むや、再び教会に現れた「トスカ」の嫉妬心を煽り彼等の居場所を突き止めようとするのであった。

 「トスカ」の後をつけ「カヴァラドッシ」を拘束した「スカルピア」。“ファルネーゼ宮殿”では「トスカ」に拷問で苦しむ「カヴァラドッシ」の叫び声を聞かせ逃亡犯の居場所を吐かせていた。嘆き悲しむ「トスカ」。その姿に興奮する「スカルピア」は彼に身を捧げることを条件に「カヴァラドッシ」の釈放を約束したのである。しかし「トスカ」は襲い掛かってきた「スカルピア」の胸にナイフを突き指すのであった。
“サンタンジェロ城”で処刑を待つ「カヴァラドッシ」。その元に「スカルピア」の死と、この処刑は見せかけだと告げに「トスカ」がやってくる。
「喜劇ね」といって微笑む「トスカ」。そんな彼女の前で「カヴァラドッシ」は本当に処刑されてしまうのである。

 処刑後、死んでいる「カヴァラドッシ」を抱きかかえた「トスカ」は、この不条理を神に問おうと自らの命を絶つことを選ぶのであった。

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